屋根材と一口に言っても、
ガルバリウム、ジンカリウム、アスファルトシングルなど様々な素材が増えてきました。
そんな中で、長い間多くの人に親しまれているのが、スレート屋根です。
今回は、そんなスレート屋根の色褪せ・コケなどの劣化が起きた際のメンテナンス方法を紹介していきます。
スレート屋根とは
代表的な屋根材の一つで、住宅から工場まで幅広く使われています。
スレートは粘土板岩の薄板を使用した屋根材です。
別名「コロニアル」「カラーベスト」とも呼ばれています。
スレートは軽量のため耐震性に優れ、安価です。
そのため取り扱い業者も多いため、万が一業者に頼む際に安心して任せられる利点があります。
しかし、全体的に耐久度が低く、割れやすくコケやカビが発生しやすいため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
スレート屋根は、主に2種類に分けることができます。
天然の粘板岩を使用しており、昔から親しまれています。
自然のものを加工するため高い技術で作られた品質の高さや、自然な風合いから出る高級感が人気です。
価格が高いため、一般住宅ではあまり使われていません。
日本では東京駅、海外では城や寺院などで使われています。
セメントに繊維状の素材を混ぜ込み、薄い板状に加工したものです。
品質が安定して施工しやすく、安価なため一般住宅に主に使われています。波型や平型などのものが選べ、
デザイン・カラーが豊富なのが魅力です。
劣化の原因
1,経年劣化
最も多く、避けられないのが経年劣化。
いくら大切に掃除していても、毎日雨風にさらされているとどうしても劣化してしまいます。
最近のスレート屋根は高機能で耐久性も高いですが、
10年以上メンテナンスをしていない場合は、一度点検してもらうと良いでしょう。
2,落下物や飛来物がぶつかった
一番多く聞かれる原因が、落下物や飛来物によるものではないでしょうか。
室外機などが屋根に落下し強くぶつかったり、台風などで飛んできたものが激突してしまうと、
いくら耐久度の高いスレート屋根でも、割れや剥がれが生じてしまいます。
3,人の手によるもの
アンテナの設置や補修などで人が屋根に上って作業する際に、
あまり屋根に知識のない方が屋根に負荷をかける箇所に乗ってしまい割ってしまうこともあります。
また、ソーラーパネルなどの設備を設置したことによって割れるケースもあります。
メンテナンス方法
<色褪せ・コケ>
色褪せやコケ・カビが発生は、大抵が経年劣化によるものなので避けられません。
こういった症状の場合は、塗装を行う必要があります。
スレートには防水性があまりないため、きちんと塗装していかなければどんどん劣化していきます。
屋根塗装をすることにより、耐久性が向上し、未然に雨漏りなどを防ぐことができます。
屋根塗装は、塗装する前に高圧洗浄を行い綺麗にしたのちに行います。
その後、隙間に埋まった塗料を落とす「縁切り」作業を行い防水性、耐久性を保ちます。
<ひび割れ・剥がれ編>
スレートのひび割れ・剥がれは、経年劣化だけでなく、
屋根に人が乗ったり、飛来物が衝突したなどの衝撃によるものが多いです。
これが小さいひび割れの場合は、屋根塗装の際にコーキングなどで埋めてしまえば問題ありませんが、
大きなひびや剥がれの場合は、破損部分のスレートを差し替える必要があります。
その際、同じタイプのスレートでないと上手くはまらず周りのスレートまで傷つけてしまう可能性があるため、
注意しましょう。
また、ひびや剥がれが多く見受けられる場合は、
葺き替え工事を行った方が良いです。
屋根材を新しくして、耐久性の上がった家で安心して過ごせるのは大きなメリットですよ。